【9月11日 AFP】台湾の保健当局は10日、イヌへの狂犬病の感染が確認されたことを受け、ペットに予防接種を受けさせるよう飼い主に改めて呼び掛けた。台湾では数十年ぶりに狂犬病が流行しており、さらなる感染拡大の阻止に向けた努力が続けられている。

 イヌへの感染が確認されたのは、南東部台東(Taitung)県にある海端(Haituan)。生後45日の子犬がイタチアナグマに襲われたあと、狂犬病の症状を見せ始めたという。

 1959年以来となる狂犬病の発生を昨年5月に確認して以来、これまでに計124匹のイタチアナグマと1匹のトガリネズミへの感染がわかっている。

 台湾は現在、フランス・パリ(Paris)に本部を置く国際獣疫事務局(World Organisation for Animal HealthOIE)によって狂犬病発生地域に指定されている。(c)AFP