【3月30日 AFP】米ヤフー(Yahoo!)は29日、ターゲット広告などの目的でネット上の活動を追跡されることをユーザーが拒否できるようにするツールを同社の検索ページに追加すると発表した。

 デジタル広告を手がける子会社のライトメディア(Right Media)とインタークリック(interclick)を含め、同社が全世界で展開するサービスで、今年半ばまでにこの「Do Not Track(追跡拒否)」機能を提供するとしている。これによって広告収入で運営する無料オンラインサービスを維持しつつ、プライバシー保護の改革が実現できるという。

 ヤフーは「無料のインターネットというモデルを維持しつつユーザーのプライバシーを保護する常識的な解決策を目指して政策立案者との対話を続けたい」としている。

 米連邦取引委員会(Federal Trade CommissionFTC)は今週発表した報告書で、ネット上のプライバシー保護規制強化に賛成する姿勢を示すとともに、ネットユーザーが簡単に使うことができる「追跡拒否」機能を追加すべきだとしていた。(c)AFP

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