【12月7日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)は6日、電子書籍販売の専用サイト「グーグル・イーブックストア(Google eBookstore)」を立ち上げ、米国内での電子書籍販売を開始した。これまで米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)が電子書籍端末キンドル(Kindle)で、ほぼ独占してきた同市場に強豪が参入することになる。

 マクミラン(Macmillan)、ランダムハウス(Random House)、サイモン&シュスター(Simon & Schuster)など大手出版社を含む4000社と提携し、「グーグル・イーブックストア」は書籍数百万タイトルを取り揃えた。

「グーグル・イーブックストア」からダウンロードした書籍は、インターネットのクラウド上に保管し、ネット環境にあるパソコンや、米アップル(Apple)の「iPhone(アイフォーン)」、「iPod Touch(アイポッドタッチ)」、「iPad(アイパッド)」、グーグルのアンドロイド(Android)OSを搭載した多機能携帯電話(スマートフォン)などで、好きなときに読むことができる。

 対応する電子書籍端末は、ソニー(Sony)のReader(リーダー)や米書店大手バーンズ&ノーブル(Barnes & Noble)の「ヌック(Nook)」などだが、アマゾンのキンドルには対応していない。

 グーグルは来年にも、海外での販売をスタートさせる計画だ。(c)AFP/Glenn Chapman