【12月11日 AFP】米国で去年1年間に読まれたデータを文字数に換算すると、米国全土が厚さ2メートルの本の山に埋もれる計算になることが、カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of CaliforniaSan Diego)が9日発表した研究で明らかになった。

 研究によると、米国民が去年1年間にラジオ、テレビ、パソコン、新聞、携帯電話、MP3プレーヤーなどで情報収集に費やした時間は、合計で約1兆3000億時間だった。国民1人あたり1日平均で約12時間ということになる。

 収集された情報量をバイト数に換算すると、1人1日あたり平均34ギガバイトで、標準DVDのおよそ7枚分に相当した。

 情報の収集先としては、依然としてラジオとテレビが圧倒的に強く、この2つで情報収集時間の60%を占めた。なかでもテレビは、国内で収集された全文字数の45%以上を占めた。

 その一方でパソコンの影響も大きく、いまや3文字中1文字、総バイト数の半分以上が、インタラクティブ方式で収集されているという。

 なお、情報を「読む」量は、長年テレビの影響で減少してきたが、1980年~2008年に3倍に増えた。背景に、インターネット経由で情報を得る方法が圧倒的な支持を集めてきたことがある。

 バイト数は、その大半がテレビや映画、グラフィックが多用されたビデオゲームに由来している。バイト数の内訳は、約55%がコンピューターゲーム、35%がテレビ、10%が映画だった。(c)AFP