【5月30日 AFP】米娯楽・メディア大手タイム・ワーナー(Time Warner)は28日、業績不振の続く傘下のインターネット事業「AOL」を分離する計画を発表した。史上最悪の企業合併の1つに数えられたタイムとAOLの合併は解消を迎える。

 タイム・ワーナーは、取締役会でAOLの分離を承認し、独立した株式公開企業とすることを決定した。年内に分離手続きを完了させる。AOL株の95%を保有するタイム・ワーナーは、米検索大手グーグル(Google)から残りの5%を買い取った上で、AOLを分離する。グーグルは、2006年に10億ドル(約950億円)でAOL株5%を取得していた。

 AOLは、インターネットの黎明(れいめい)期に電話回線を使ったダイヤルアップ型によるネット接続のプロバイダー(接続業者)として最盛期を迎えたが、高速回線やブロードバンド回線に利用者が移行するにつれ、業績が落ち込んでいた。(c)AFP/Chris Lefkow