【11月24日 AFP】ロシアのサンクトペテルブルク(Saint Petersburg)で開かれている国際トラ会議に出席予定の米俳優レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)さんが、トラ保護のため世界自然保護基金(World Wide Fund for NatureWWF)に100万ドル(約8300万円)を寄附することが明らかになった。WWFが23日、発表した。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相をはじめ、トラが生息する13か国の代表が出席する同会議では、絶滅の危機に瀕している野生のトラの生息数を2022年までに倍増させることを目指した話し合いが行われる。

 WWFによれば、ディカプリオさんは会議にも出席するという。

 しかし、ディカプリオさんは21日にニューヨーク(New York)のジョン・F・ケネディ国際空港(John F. Kennedy International Airport)を離陸後、エンジン不具合のため同空港に引き返し緊急着陸したモスクワ行きの飛行機に搭乗していたと報じられており、現在ロシア入りしているのかは不明だ。

 ディカプリオさんはWWFを通じてコメントを出した。

「今、行動を取らなければ、地球の最も象徴的な動物の一種が数十年で消えてしまうだろう。トラを保護することにより、古来からの森を守り、土着のコミュニティーの生活を改善することもできる」

 WWFによれば、ディカプリオさんからの寄付金は密猟防止や、緊急性が最も高いトラが生息する森の保護に使用されるという。(c)AFP