【2月24日 AFP】世界ツアー中のホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)が12年ぶりとなるオーストラリア公演の初日に、ヒューストンの特徴とも言える高音を出せず、ファンを落胆させたようだ。地元メディアが23日、報じた。

 22日、ブリスベン(Brisbane)で行われたコンサートの会場前で、あるファンは言った。「正直に言って、死んだネズミだって楽しめなかった」

 公演を見た人たちによれば、46歳になったヒューストンはわずか2曲を歌っただけで長い休憩を取り、バックコーラスに頼りきっていたという。さらに、ふらついていた、バンドメンバーの名前を思い出せなかったなどの話も出ている。

 頻繁に咳を繰り返し、大ヒットソング「オールウェイズ・ラヴ・ユー(I Will Always Love You)」の高音になると歌うのを止め、タオルを取り、水を一口飲んだという。

 しかし、プロモーターは「声は少ししわがれていたが、ほとんどの音を出していた。彼女は健康だが、もう22歳ではない」と語り、ヒューストンの健康状態が悪いのではないかという話に反論した。

 しかし、息を切らした時が「2、3曲」あり、おそらく20年前のヒューストンのレベルには達していなかったかもしれないということは認めた。

 全世界で170万枚のアルバムを売り上げているヒューストンだが、薬物使用や前夫ボビー・ブラウン(Bobby Brown)の家庭内暴力などを認め、表舞台からは遠ざかっていた。(c)AFP