【8月3日 AFP】オーストリアの作曲家ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)が7、8歳のころに作曲したとされる未発表のピアノ作品2曲が2日、生誕地のザルツブルク(Salzburg)で演奏された。

 モーツァルト作品の研究などを行う国際モーツァルテウム財団(International Mozarteum Foundation)によると、今回演奏された作品は、1763-1764年の間に作曲されたとみられるピアノ協奏曲と前奏曲(プレリュード)。

 作品は、同財団が所蔵していた、モーツァルトの姉マリア・アンナ(Maria Anna、愛称ナンネル、Nannerl)所有の楽譜集の中から発見された。これまで、この楽譜集に掲載されていた18作品すべては、父親のレオポルト・モーツァルト(Leopold Mozart)作もしくは作者不明だとされてきた。

 だが、楽譜集の後半部分に掲載されていた2作品は、財団によると「十中八九、ほぼ確実に」モーツァルトの幼いころの作品だという。

 2作品は、モーツァルトが住んでいた住宅でモーツァルト自身のフォルテピアノで演奏された。この日は報道陣のみの公開だったが、一般向けには、来年1月22-31日の毎年恒例のモーツァルト週間にザルツブルクでオーケストラとともに演奏される。

 この2作品は、モーツァルテウム財団のウェブサイトで視聴可能。(c)AFP

国際モーツァルテウム財団のウェブサイト(日本語もあり)