【8月2日 MODE PRESS】デザイナーのミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)は、イタリアのファッション界が“二流”に落ちぶれるのではないかと懸念しているという。

 海外投資家たちに慎重な姿勢をとりながら、ハイファッションの保護、さらには世界におけるイタリアの位置づけについて憂いているというミウッチャ。その懸念について「イタリアの高級ブランドを海外投資家に売ることで、この国のファッション界は二流に転落する危険性があります。ブランドが国境を越えるということは、ブランドの信頼性、魅力、評判、そして決定事項を他の人の手に委ねることで、我々は排除され、格下げされます」と伊紙レプブリカ(La Repubblica)に語る。

 またミウッチャは、外から見たイタリアのイメージが「資源、文化、アイデア、資金力などに乏しい」ことでファッションの地としても他国より魅力が劣ると指摘。ミウッチャ自身「ミュウミュウ(Miu Miu)」をパリで発表していることに触れ、「我々は、文化的に乏しい国に暮らしています。イタリアは、その素晴らしい景観や芸術的遺産を守り、推進していく術を知らず、またそれを望んでもいないのです」と語った。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS