【5月16日 AFP】韓国・ソウル(Seoul)市は16日、伊ファッションブランド「フェンディ(Fendi)」が同市で予定している秋冬コレクションのファッションショーで、登場するモデルに毛皮製品を着せないよう求めたことを明らかにした。

 ソウル市広報がAFPに語ったところによると、動物愛護団体から苦情があったうえ、インターネット上の世論も毛皮を使った衣服のファッションショーに否定的だったためだという。

 フェンディは、ソウル市が新たなランドマークとして漢江(Han River)に建設した人工島で6月2日にファッションショーを開催することが決まっている。

 だが、フェンディによると、前週になってソウル市から、毛皮製品を全てショーから排除しなければ、ショーを中止せざるを得ないと言われたという。ショーの開催日が迫るなかでの通告に、フェンディ側は「理解に苦しむ。数か月を費やして準備してきたのに」と困惑している。

 フェンディのマイケル・バーク(Michael Burke)最高経営責任者(CEO)も15日夜、「ショーまであと2週間あまりというこの時期に、毛皮製品を全て排除しなければショーの中止も辞さないとソウル市が決定したと聞いて驚いている」との声明を発表した。

 その一方で、フェンディは予定通りのショー開催に向けてソウル市と話し合いを続ける意志も示している。ソウル市の当局者も、フェンディ側と協議が続いていると認めた。今回の秋冬コレクションで披露される予定の40点のうち、20点が毛皮を使用したものだという。(c)AFP

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