【12月14日 上間常正】いま人気上昇中のイタリア製高級腕時計「オフィチーネ パネライ(OFFICINE PANERAI)」のブランド10年間の軌跡をたどる展示イベントが、東京・九段のイタリア文化会館で16日まで開かれている。パネライの過去の名作多数を展示しつつ、最新のトゥールヴィヨンや製作現場を紹介するなど、その時計作りの独自の姿勢がうかがえる内容だ。  

 展示作の中には精巧な水深計やコンパスも含まれ、イタリア海軍に納入する高性能計器のメーカーだったこのブランドの独自性がうかがえる。大型で一見無骨にも見える時計は、危険な極限状態を想定した確かな機能性に支えられていることが分かる。  

 そうした物づくりの姿勢をそのままに、この10年間で技術の進歩とデザインの洗練が少しづつ加えられてきたことを展示があきらかにしている。パネライの時計は確実に美しくなったが、そのためにことさらの貴金属やジュエリーの装飾を必要としない。  

 パネライは1860年にフィレンツェで創業。1997年にフランスのリシュモン・グループの傘下に入り、国際市場に参加して飛躍的な発展を遂げた。スイスの時計の名産地ヌーシャテルの自社工場をもち、日本国内では現在42店舗で発売している。展示イベントは、11時~18時まで。入場無料。

■ 関連情報
展示イベント「Panerai Laboratorio Di Idee 10年間の軌跡」
会期:07年12月14日~16日。11時~18時まで
会場:東京都千代田区九段南2-1-30 イタリア文化会館 エキジビションホール
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