【1月28日 AFP】ニューヨーク(New York)州当局は27日、米金融大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ、Bank of America)による吸収合併の直前に、米証券大手メリルリンチ(Merrill Lynch)が「数十億ドル」規模のボーナスを支給したことについて、調査を開始したと発表した。

 同州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)司法長官は、この事実を問題視しており、同州の捜査当局が、証言を得るためメリルリンチのジョン・セイン(John Thain)元最高経営責任者(CEO)らに出頭を求めたことを明らかにした。

 今回の調査は、総額7000億ドルの不良資産救済プログラム(Troubled Asset Relief ProgramTARP)で公的資金を受け取っている企業への調査の一環として行われる。

 セイン氏は、バンカメで国際金融、証券、財産管理などの部門で責任者を務めていたが、22日に同社を退職した。(c)AFP