【5月2日 AFP】米ソフトウェア大手マイクロソフト(Microsoft)のスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)最高経営責任者(CEO)は1日、インターネット上で行われた従業員集会で、米インターネット検索大手ヤフー(Yahoo)に対して示している買収提案について、同氏が考える妥当な買収価格を「わずかでも上回る価格」は払うつもりはないと語るとともに、次の動きを「まもなく」発表することを明らかにした。

 マイクロソフトは2月1日、ヤフーに対し一方的な買収提案を行い、その後、4月26日までに提案を受け入れるように求めていた。期限切れ後は、両社の次に動きに注目が集まっていた。

 ヤフーに近い関係者は「われわれは事態を注視している。マイクロソフトは買収額を引き上げざるを得ないのは明らかだ」と語り、ヤフーはマイクロソフトの動きを待っているとの見方を示した。

 米ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)紙は4月30日、情報筋の話として、マイクロソフトの役員会が買収提案額を当初の1株あたり31ドルから33ドルに引き上げる「意向を示した」と報じた。

 だが、カナコード・アダムズ(Canaccord Adams)のアナリスト、Colin Gillis氏は、「ヤフーは、適正な価格であれば誰からの買収提案を受けると表明している。それがマイクロソフトであってもだ」「株主としては1株あたり35ドルはほしいところだろう」と語り、33ドルに引き上げても合意には至らないとの見方を示す。(c)AFP/Glenn Chapman