【7月13日 AFP】東京外為市場で13日、円がユーロに対して一段と下落、一時、1ユーロ=168円93銭とユーロ導入以来の最安値を更新した。その後は、やや下げて168円83銭で取引された。ニューヨーク市場では12日の後場で、1ユーロ=168円75銭をつけた。

 日本の低金利が当面続くとの予測から、円安が進んでいるとみられる。専門家らは「日本の貯蓄が、海外に流れる動きが加速する」と指摘している。

 ユーロは対米ドルでも、市場最高値に迫っている。米国の信用力の低い人を対象とした「高金利型(サブプライム)住宅ローン」の焦げ付き問題が、ほかの経済セクターにも広がるとの懸念から、ドルが下げていることが理由の1つと考えられている。

 12日のニューヨーク市場では、ユーロは対ドルで一時最高値の1ユーロ=1.3798ドルをつけた後、やや下げて1.3787ドルで取引された。これを受け13日のアジア市場では1ユーロ=1.3785ドルで取引されている。

「日欧金利差が大きく影響しているようだ」とみずほコーポーレート銀行(Mizuho Corporate Bank)のシニア・マーケット・エコノミストの福井真樹氏は指摘する。(c)AFP