【3月1日 AFP】ニュージーランド航空(Air New Zealand)は2月28日、同社パイロットが旅客機の操縦中に熟睡していた事実を公表した。乗客の安全には何の問題も生じなかったと主張している。

 問題の航空機は、2011年11月に英ロンドン(London)から米ロサンゼルス(Los Angeles)に向かっていた同航空のボーイング(Boeing)777-300ER型旅客機(332座席)。パイロットがニュージーランドの民間航空局(Civil Aviation AuthorityCAA)に任意で提出した「疲労報告書」から、操縦中の居眠りの実態が明らかになった。

 報告書によると、このパイロットは問題のフライトの前夜にロンドンで宿泊したホテルでエアコンのトラブルに遭遇。部屋を3回も変える羽目になり、よく眠れないまま、疲れ果てた状態でパイロット業務に就いた。このため「操縦中にいきなり、何の予兆もなく、深い眠りに陥ってしまった。同じことが2回起きた」と、このパイロットは報告している。

 ニュージーランド航空によると、問題の旅客機には計3人のパイロットが搭乗していた。問題のパイロットが1分ほどの眠りに落ちていた間は、2回ともこれに気付いた操縦室内の別のパイロットが代わって操縦を担当したため、安全が脅かされることはなかったと同航空は説明している。

 ニュージーランド航空では安全を最優先するため、乗務員らに疲労による異変があった場合は会社に報告するよう奨励し、勤務シフトなどに反映させているという。今後も同様の事態が起きた時に従業員が報告をためらわないよう、居眠りしたパイロットの懲戒処分などは行わない方針だという。(c)AFP