【7月26日 AFP】米コロラド(Colorado)州オーロラ(Aurora)の映画館で20日未明に起きた銃乱射事件のジェームズ・ホームズ(James Holmes)容疑者(24)が、自分が通っていた大学の精神科医に事件の計画を記したノートなどが入った小包を送っていたことが明らかになった。

 映画「バットマン(Batman)」シリーズの最新作『ダークナイト ライジング(The Dark Knight Rises)』の上映中に起きたこの事件では12人が死亡し、58人が負傷した。

 FOXニュース(Fox News)は匿名の捜査当局者の話として、小包は12日にコロラド大学(University of Colorado)に届いたが、事件の数日後に開封されたと報じた。差出人の欄にホームズ容疑者の名前が書かれていたという。

 この関係者は「小包には彼がやろうとしていた殺人の方法を詳細に書いた1冊のノートが入っていた。大量殺人の図やイラストもあった」と語った。

 これが事実なら事件を防げた可能性もあるが、小包が届いたのは事件後だったという情報もある。別の捜査当局関係者はFOXニュースに小包が事件の前に届いていたのか当局は確認できていないと語り、現地紙デンバー・ポスト(Denver Post)は大学関係者の話として、小包は事件後の23日に届いたと伝えている。

 NBCニュース(NBC News)によるとホームズ容疑者は小包について供述しており、差出人欄に自分の名前が書かれていると話しているという。

 ホームズ容疑者は重要な口述試験に失敗した数時間後に強力なライフルを購入していたという情報も浮上した。ABCニュース(ABC News)によれば、ホームズ容疑者の神経科学の研究には政府から特別な補助金が出ていたが、6月7日に行われた口述試験に失敗し、その3日後になんの説明もなく研究プログラムから離れたという。(c)AFP/Jeannie Stokes