【5月17日 AFP】アイルランドの警察と軍は17日、軍の爆発物処理班が首都ダブリン(Dublin)の近郊で発見された爆発物を処理したと発表した。17日からの英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)のアイルランド訪問直前の事件だった。

 警察の報道官はAFPに、(ダブリン近郊の)メイヌース(Maynooth)で16日夜、バスの中から爆発装置が発見され、軍が処理したと述べた。

 アイルランド防衛軍の報道官も、17日未明に軍の爆弾処理部隊が爆弾の解除に成功したと発表した。軍の報道官は、「詳細を話すことはできないが、実際に爆発させることのできる装置だった。バスの中にあり、部隊が呼ばれたころにはバスの乗員乗客は避難しており、バスはバス停に止まっていた」と語った。爆発物はその場で処理されたという。

 エリザベス女王の訪問は、1922年のアイルランド独立後初めての英国王の訪問になる。現在は英国領の北アイルランドをアイルランドに併合することを目指す共和派によるテロの脅威の中、大規模な警備態勢が敷かれている。

 16日には、アイルランドの共和派が警察に、ロンドン(London)中心部の爆破予告を出した。北アイルランドの外でこの種の予告が出されたのは10年ぶり。共和派の間ではエリザベス女王の訪問に反対する意見が根強い。(c)AFP