【3月7日 AFP】ドイツ・ベルリン(Berlin)で6日、市内のグランド・ハイアットホテル(Grand Hyatt Hotel)で開催中の賞金100万ユーロ(約1億2300万円)をかけたポーカー大会に、拳銃や刃物を持った覆面姿の男たちが乱入し、現金を強奪する事件が起きた。強奪された金額は不明だが、1人の警備員が強盗に抵抗したため、強奪金のほとんどは現場に残されたという。地元警察が明らかにした。

 地元警察によると、事件は6日午後2時15分(日本時間同日午後10時15分)ごろ発生。拳銃と刃物で武装した男たちが、金を出すようスタッフを脅した。会場はパニックになり、7人が軽傷を負った。

 警備員の1人が強盗犯の1人に飛びかかろうとしたが、ほかの強盗犯に暴行を受け負傷した。だが、この騒ぎによって、強盗犯は強奪した金のほとんどが入ったバッグを持ち去ることができなかったという。

 警察当局は被害金額を明らかにしていないが、地元紙ターゲスツァイトゥング(Tageszeitung)は、80万ユーロ(約9800万円)としている。同紙は、犯行グループはカラシニコフ(Kalashnikov)銃と手りゅう弾も持っており、4人が会場に押し入り、2人が見張りをしていたとも報じた。

 このポーカー大会は、約1000人が参加し5日間にわたって開催されているもの。大会は、強奪事件が発生してから約4時間後に再開された。(c)AFP