【1月11日 AFP】中国で過去30年の間に、数千人におよぶ公務員らが国外に持ち逃げした公金が、500億ドル(約4兆6000億円)を超えることが分かった。

 11日の国営英字紙・環球時報(Global Times)によると、過去30年間に公金を持って失踪した公務員は約4000人にも達する。そうした職員らは、主に米国かオーストラリアの犯罪組織を通して資金を洗浄したり、不動産を購入し、別人にもなりすましているという。

 腐敗追放が急務となっている中国では、15省庁が連携し、政府職員の汚職対策を行う特別委員会を発足したところだ。この対策を担当する中国共産党幹部によると、2009年1年間で当局の捜査を受けた公務員の国外旅行は103件、300人を超えた。(c)AFP