【6月2日 AFP】香港(Hong Kong)当局は、オーストリアの健康飲料メーカー大手レッドブル(Red Bull)の飲料からコカインの痕跡を検出したと発表した。一方、台湾でも数日前、地元当局がレッドブル約1万8000ケースを押収している。

 香港政府の食品安全センター(Centre for Food Safety)関係者によると、分析の結果、「レッドブル・コーラ(Red Bull Cola)」、「レッドブル・シュガーフリー(Red Bull Sugar-free)」、「レッドブル・エナジードリンク(Red Bull Energy Drink)」から微量のコカインが検出されたという。

 香港当局は1日夜、声明を発表し、レッドブルの飲料製品が大手スーパーから撤去されたことを発表した。飲料製品に含まれているコカイン量は、健康被害がでるほどではないという。声明によると、食品安全センターは、飲料製品1リットルあたり0.1-0.3マイクログラムのコカインを検出した。

 レッドブルは、コカインが検出されたとの発表をただちに否定、独立機関による分析ではコカインの痕跡は検出されていないと述べた。 

 一方、30日には台湾当局が、オーストリアから輸入したレッドブルの飲料製品に微量のコカインが含まれていることが判明したことを受けて、同飲料約1万8000ケースを押収したと発表していた。台湾当局は、調査の結果が出るまで店頭からレッドブル飲料を一時撤去するよう命じている。(c)AFP