【3月13日 AFP】仏銀行大手ソシエテ・ジェネラル(Societe Generale、ソジェン)の巨額不正取引事件で、仏警察当局は12日、新たに同行の行員を拘束、事情聴取を開始するとともに、勤務先を家宅捜索した。

 ソジェン広報によるとこの行員は、同行の取引所に勤務しており、先に拘束された元トレーダー、ジェローム・ケルビエル(Jerome Kerviel)容疑者(31)と関係があったという。

 これに先立ち、司法関係者はAFPに対し、警察当局は新たに拘束した行員が、約500億ユーロ(約7兆8000億円)相当のポジション(持ち高)を動かしていたとされるケルビエル容疑者に加担したかどうかを調べているという。また、この関係者は、ソジェン子会社に勤務していた金融ブローカーも拘束されたことを明らかにしている。

 ケルビエル容疑者は、背任、文書偽造、コンピューターへの不正アクセス容疑で拘束された。同行は不正取引の結果、49億ユーロ(約7600億円)の損失を計上した。

 同容疑者はパリ(Paris)の拘置所で拘置されており、保釈を求めて14日に出廷することになっている。(c)AFP