■カーラ・デルヴィーニュ―待望の若手

 ケイト同様、カーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)も身長は低め(171センチ)。2010年、「バーバリー(Burberry)」の11年春夏コレクションに起用された。これをきっかけに、同社CEOのクリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)に見出され、2011年のショーではその小さな体で驚くべき存在感を示した。カーラの名前は瞬く間に業界中に広まり、2012年には全シーズン合わせると64回ものショーに出演した。21歳のカーラはソーシャルネットワークを積極的に活用し、SNS上で最も注目を集めるスーパーモデルの一人にも名を連ねている。私生活をなるべく表に出さないことを信条としているジゼルとケイトとは対照的だ。

 彼女がトレンドを先導する存在であることはもはや議論の余地がなく、その証拠に美容業界から10年以上消え去っていた太眉をよみがえらせた。また、その「高カロリーなセルフィー(自分撮り)」も話題で、チーズバーガーを頬張る写真を公表することにも抵抗を見せない。

 今年の春夏コレクションでは、「ラ ペルラ(LA PERLA)」、「DKNY」、「マルベリー(Mulberry)」、「バーバリー・ビューティー(Burberry Beauty)」、「イヴ・サンローラン・ボーテ(Yves Saint Laurent Beaute)」の広告塔を務めた。また秋には、「バルマン(Balmain)」、「バーバリー(Burberry)」、「マルベリー」、「ジョン・ハーディー(John Hardy)」、「トップショップ」のモデルとして登場する。ケイトに引けを取らず、カーラのルックを真似したいファンは大勢いる。それを敏感に察知した「マルベリー」は、カーラ本人がプロデュースするハンドバッグコレクションを展開している。

 これほどの成功を手にしながら、カーラは次のステップとして音楽・映画界への転身を発表しており、ランウェイから姿を消す可能性もある。すでにオファーは多数あるようで、『アンナ・カレーニナ(Anna Karenina)』や『フェイス・オブ・アン・エンジェル(原題、Face of an Angel)』などにも出演している。(c)Relaxnews/AFPBB News