【11月1日 MODE PRESS】元仏ヴォーグ(VOGUE)誌の編集長、カリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)は、ファッション業界の厳しいルールにうんざりしていると言う。

 カリーヌは「私は人に『あなたが使うモデルは若すぎる』と言われることに時々納得がいきません。もしケイト・モス(Kate Moss)が14歳の頃に起用されていなかったら、今彼女はモデルとして存在していないかもしれません。ケイトは稀にみる逸材だったといえるでしょう。今は何でも『彼女は若すぎる、彼女は年を取りすぎている、彼女は太すぎる、彼女は細すぎる』などと評価されます。ルールがありすぎると思います」と語った。

 さらに、差別撤廃を求める今のファッション業界のトレンドと、「Diversity Coalition」とともにナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)やイマン(Iman)、ベサン・ハーディソン(Bethann Hardison)らが活動を進めるランウェイでの黒人モデルの起用についても言及した。

 カリーヌは、「私はランウェイでもいつも黒人女性を起用してきました。それは彼女たちが美しいと思うからです。ですから、あえて誰かに『黒人女性を使いなさい』と言われる必要はないのです。私は20年も起用し続けてきたのですから!」と続ける。

 一方で、自分は未だにファッション業界中毒だと言い、特にファッションウィーク中のVIP待遇が大好きだと明かした。「ファッションウィーク中は、自分のポジションがとても重要になります。ヴォーグの編集長だった頃は別格です。まるで女王になったような厚遇を受けます。そして退任した後は、その代償を払わなければいけません。自分一人でたくさんのことをしなければいけなくなります。それでも不満はありません」と語った。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS