■陸路での原油輸入

イランは数十年にわたり制裁に耐えており、複雑な国際的金融ネットワークを利用して制限を回避してきた。

シンガポール・南洋理工大学の政治学者ディラン・ロー氏は、イラン封じ込めには「間違いなく中国の協力が必要になる」と指摘。

さらに、中国はイラン産原油の主要な輸入国で、「両国間の貿易の大部分は米国の制裁が届かない中国人民元建てで決済されている」と付け加えた。

米国の対イラン軍事作戦開始前、イランは1日数百万バレルの原油を輸出しており、その大半は中国向けだった。

中国・上海の復旦大学の孫徳剛教授(政治学)によると、エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡は事実上封鎖されているが、中央アジアを経由する道路や鉄道のおかげで、中国は陸路でイラン産原油を輸入できているという。

中国の輸入量は以前より減少しているものの、イランにとっては重要な資金源となっている。

米首都ワシントンに拠点を置く欧州政策分析センター(CEPA)の特別研究員ニノ・レジャバ氏は、「(中国が)商取引のルートを維持し、(ドル建てに)代わる決済メカニズムを提供し続けるだけでも、経済的追放作戦の効果は大幅に削がれる」と説明する。