【7月8日 AFP】ロシアによるウクライナ侵攻開始から4年以上が経過する中、国際オリンピック委員会(IOC)は7日、ロシアに対する制限を一部緩和し、同国選手がチーム種目(団体戦)や2028年ロサンゼルス五輪の予選大会に出場することを認める方針を発表した。

IOCのカースティ・コベントリー会長はローザンヌでの会合で「私たちは、すべての選手にオリンピックへの出場の可能性を保障したいと考えており、自国政府の行動に対して選手に責任を負わせるべきではないという点を明確にした」と述べた。

一方で、IOCはロシア国歌の演奏および国旗の掲揚についての禁止措置を当面の間は維持するとしたほか、復帰するロシア選手は出場が認められる前に「複数回」のドーピング検査をパスしなければならないと規定した。

ウクライナ側は7日、ロシアによる侵攻が5年目に突入してなお泥沼化する中での今回のIOCの決定について、「時期尚早」であり「根拠がない」と猛反発。

ウクライナ・オリンピック委員会は声明で、「ロシアがウクライナへの全面侵攻を継続し、国際法や平和と安全の基本原則を著しく侵害しているという客観的な事実は変わっていない。今回の決定はこうした状況を無視して採択されたものであり、時期尚早かつ根拠がないとみなす」と非難した。

多くの条件を提示したIOCの声明によると、各競技の国際連盟(IF)は、自ら主催する大会においてロシアの国旗や国歌を認めるか、あるいはロシア国内で大会を開催するかを独自に判断できるという。

2年後に迫ったロサンゼルス五輪本番について、IOCは「五輪大会におけるロシアの国旗、国歌、ユニフォームのカラー、その他いかなる識別表示の取り扱いについては、適切な時期に決定を下す」とした。

ロシア側はこの決定を歓迎。スポーツ相のミハイル・デクチャリョフ氏はメッセージアプリのテレグラムで「IOCは明確なシグナルを発した。五輪精神は政治から自由であり続けなければならない」と投稿し、ロシアとしてロサンゼルス五輪の予選大会に参加する計画であることを付け加えた。(c)AFP