イスラエル参加の音楽祭ボイコットは「歴史の正しい側に立つこと」 スペイン首相
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【5月16日 AFP】スペインのペドロ・サンチェス首相は15日、オーストリアで開催される欧州を中心とする国別対抗音楽祭「ユーロビジョン」決勝を前に、主催者がパレスチナ自治区ガザ地区に侵攻したイスラエルの参加を認めたことに抗議してユーロビジョンをボイコットするのは「歴史の正しい側に立つ」ことだと述べた。
サンチェス氏はX(旧ツイッター)に投稿したビデオメッセージで、「違法な戦争とジェノサイド(集団殺害)に直面して、黙っているわけにはいかない。ガザとレバノンで起き続けていることに無関心ではいられない」と強調。
「したがって、今年は確かに例年とは異なる。スペインはウィーンに行かないが、歴史の正しい側に立っているという確信を持ってそうする」と付け加えた。
スペインは、欧州放送連合(EBU)が主催するユーロビジョンへの主要な資金提供国の一つ。
イスラエルの公共放送KANがEBUに加盟しているため、イスラエルのアーティストもユーロビジョンに参加している。
スペインは、2023年10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃への報復として開始されたガザ紛争におけるイスラエルの行動を理由に、アイスランド、アイルランド、オランダ、スロベニアと共に今年のユーロビジョンをボイコットしている。
これらの国々の立場は、イスラエルがガザの民間人に対して過剰な殺傷力を行使したという見方を反映している。
国際刑事裁判所(ICC)は2024年、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に逮捕状を発行した。イスラエルによるガザ攻撃をめぐり戦争犯罪や人道に対する罪を犯した疑い、具体的には民間人を意図的に標的にしたことや飢餓を戦争手段として利用した疑いなどがかけられている。
サンチェス氏はビデオメッセージで、イスラエルのガザ攻撃をロシアのウクライナ侵攻になぞらえた。
「ロシアがウクライナに侵攻した時、ロシアはユーロビジョンから排除され、スペインはその決定を支持した」「イスラエルについて語る際にも、同じ原則が適用されなければならない。二重基準(ダブルスタンダード)は許されない」と訴えた。
ユーロビジョンの決勝は通常、世界中で1億5000万人以上が視聴する。イスラエル代表は16日に行われる決勝に進出している。(c)AFP