焦燥するトランプ氏、イランに対する「カードがない」ことを痛感か
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■焦燥するトランプ氏
トランプ氏は4月8日に停戦合意を発表。その後、イランが出席を拒否したため、パキスタンで調整されていた和平協議が2度にわたり中止となったにもかかわらず、停戦を無期限に延長した。
先週には、ホルムズ海峡からの船舶退避を支援する「プロジェクト・フリーダム」を発表したが、湾岸諸国が再び攻撃にさらされることを懸念したため、2日後に同作戦を中止した。
その後、先週末にかけてイランの反応を期待させるような発言を繰り返したが、11日にはイランの対案を「ゴミ」だと一蹴した。
シンクタンク「中東研究所」の上級研究員ブライアン・カトゥリス氏は、「トランプ氏のここ1か月の行動は、この紛争を終わらせようと必死な指導者の姿を示しているが、彼は自分の望むものが得られないと、さらなる紛争をちらつかせて脅し続けている」と指摘。
「これは、彼がより良い条件を引き出す方法を知らないことを示している。戦争が始まる前に、もっと良いディール(取引)ができたはずだ」と述べた。
トランプ氏は昨年、中東への介入を繰り返してきた歴代米大統領を批判し、中国を最大の挑戦者と位置づけていた。
だが、カトゥリス氏によれば、トランプ氏は今、その時よりも「はるかに弱い立場で」中国に臨むことになる。
「米軍はわずか1か月半で大量の武器弾薬を消費しており、中国はそれを承知している」とカトゥリス氏は指摘する。