ハンタウイルス、症状現れた直後に最も高い感染力 WHO
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【5月12日 AFP】クルーズ船での感染が確認されたハンタウイルスについて、世界保健機関(WHO)は11日、症状が現れた直後の感染力が最も強いとし、接触者の隔離の必要性を強調した。
大西洋を航行していたクルーズ船「MVホンディウス」で確認されたハンタウイルス感染では、これまでに3人が死亡しており、また帰国する乗客により、感染がさらに拡大するとの懸念が各国で高まっている。死亡した3人のうち、2人については感染が確認され、残る1人についても感染が疑われている。
こうした状況の中、WHO疫学・分析対応部門責任者のオリビエ・ルポラン氏は「病気の最初の瞬間が最も感染力が高い」と指摘した。
WHOは、10日早朝にテネリフェ沖に到着した時点でクルーズ船に乗っていた約150人について、全員を対象に6週間の隔離を実施するよう推奨している。
これはハンタウイルスのうちで唯一、ヒトからヒトへの感染が確認されているアンデス株の潜伏期間である42日を考慮した対応となっている。
ルポラン氏は、ウイルスへ感染後、症状が出るまでに平均で約3週間かかるとした上で、症状が出るのを待たずに潜在的な接触者を隔離することが重要だと強調する。
WHOが「隔離を推奨するのは(症状が出た直後の)最初の段階ですでに感染力を持つためだ」とし、「初期症状を認識するのが難しい場合がある」ことにも言及した。
「初期症状については、多少の疲労や軽度の発熱など、ごく軽い場合がある」と述べ、「その後に悪化することもある」と付け加えた。
ルポラン氏は、ハンタウイルスの長い潜伏期間が意味するのは「今後数日、場合によっては来週にも新たな症例が出てくる可能性があるということだ」とし、「だからこそ、最初の兆候や症状をしっかりと認識し、感染者の隔離と対処を確実に行うために警戒を続ける必要がある」と続けた。