ロシアエリート層、「スターリン主義的な恐怖」に屈しプーチン氏の戦争受け入れ
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■太鼓持ちと腰巾着
プロコペンコ氏によると、エリート層は「プーチン主義がロシアにもたらした大惨事」への責任を感じていない上、変化を起こす力もない。
エリート層は資産、自由、そして命を脅かされることを恐れ、「独裁者(プーチン氏)の気まぐれに迎合する太鼓持ちと腰巾着」になってしまったという。
プロコペンコ氏は、それでもエリート層は戦争、不確実性、抑圧にうんざりしているとして、「誰もが戦争の終結を強く望んでいる」と述べた。
2023年に民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏が反乱を起こした際には、多くの人々が自らの利益を脅かされることを恐れる一方で、反乱を変化のチャンスと捉えていたことを知り、プロコペンコ氏は驚いたという。
プーチン氏に対する認識は変わった。
2000年から権力を握る73歳のプーチン氏はかつて多くの人から「ボス」と呼ばれていたが、今では「老人」と呼ばれている。
「プーチン氏は将来に大きなツケを残した」とプロコペンコ氏は述べた。
プロコペンコ氏は、エリート層は「西側諸国に対して深い恨みを抱いている」と述べ、プーチン以後のロシア政府との関係修復は容易ではないとの見方を示し、「民主的・自由主義的な変化の可能性はあまり高くない」と述べた。
プロコペンコ氏は2022年3月にロシアを離れ、カザフスタン、セルビアを経てドイツに到着した。現在はカーネギー・ロシア・ユーラシアセンターの研究員となり、ロシア政府の政策決定について研究している。
ロシア政府は2025年、プロコペンコ氏を「外国の代理人」に指定した。外国の代理人は外国のスパイと同義で、反体制派に貼られるレッテルだ。
プロコペンコ氏はロシアに帰れなくなったが、後悔はしていないと語った。
「私にとって、戦争(ウクライナ侵攻)は人生を変える出来事になった」「それは、自己同一性に関する深刻な危機をもたらした」と付け加えた。(c)AFP