トランプ氏「日本はなぜ真珠湾攻撃を知らせてくれなかったのか?」 日米首脳会談で軽口
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【3月20日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領(79)は19日、日米首脳会談で1941年の真珠湾攻撃に言及し、高市早苗首相を驚かせた。一見軽妙な発言だったが、米国の強固な同盟国である日本に不安を抱かせるのは必至だ。
トランプ氏はホワイトハウスの大統領執務室での高市氏との和やかな会談の中で、2月28日の米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦について、同盟国に事前通告しなかった理由について記者団に語った。
「誰にも知らせなかった。奇襲にしたかったからだ。日本ほど奇襲に詳しい国があるだろうか?」と述べると、高市氏の方を向き、「日本はなぜ真珠湾攻撃を知らせてくれなかったのか?」と軽口をたたいた。
通訳を介して話していた高市氏は何も言わなかったが、椅子の上で身じろぎ、ため息をこらえているようだった。日米両国の記者で埋め尽くされた部屋では、少なくとも一人が不満の声を上げた。
大日本帝国は1941年12月7日、米国が第2次世界大戦に参戦する前に決定的な打撃を与えようと、ハワイの真珠湾にあった米海軍の基地に対し先制攻撃を仕掛けた。
この攻撃で米国人2400人以上が死亡し、当時のフランクリン・D・ルーズベルト大統領はこれを「歴史に残る屈辱」と呼んだ。米国は広島と長崎に原子爆弾を投下し、大戦を終結させた。これまでに武力紛争で核兵器が使用されたのはこの2回のみ。
戦争時代の歴史は、長年にわたり米国との緊密な同盟関係を築き、戦争の記憶を乗り越えようとしてきた日本人にとって、今なおデリケートな問題となっている。
高市氏は国家主義的な見解で知られており、過去には日本は防衛戦争を戦ったのであり、被害を受けたアジア諸国に対して謝罪しすぎたと述べていた。
トランプ大統領は昨年、日本と同じ敗戦国ドイツのフリードリヒ・メルツ首相と会談した際にも第2次大戦に言及して周囲を驚かせている。
トランプ氏は、連合国軍がナチス・ドイツ占領下のフランスに上陸したノルマンディー上陸作戦について「あの日はドイツにとって楽しい日ではなかったのでは?」と問いかけた。
これに対しメルツ氏は、「長期的には、これはわが国をナチスの独裁から解放した出来事だ。ドイツは米国に恩義を感じている」と答えた。(c)AFP