アジア最大の円筒型「海上石油・ガス工場」が建造開始
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【3月18日 東方新報】天津市(Tianjin)に拠点を置く中央企業、海洋石油工程(以下、海油工程)が請け負う開平南油田開発プロジェクト(以下、「開平プロジェクト」)の円筒型FPSO(浮体式生産・貯蔵・積出設備)の建造が6日、同社の青島国際ハイエンド装備製造基地で始まった。
これは中国が独自に設計・建造するアジア最大の円筒型「海上石油・ガス工場」であり、プロジェクトの実施によって、中国の深海向け超大型石油・ガス設備の国産化水準が大きく高まる見通しだ。
開平南油田は南中国海東部海域に位置し、確認された地質埋蔵量は1億トンを超える。中国が深海分野で独自に発見した油田としては最大規模となる。このプロジェクトは、開平凹陥における深海石油・ガス開発の先導的役割を担うもので、新たに10万トン級の円筒型FPSO1基を建造するほか、海底パイプライン・ケーブルや30基以上の海底採油ツリーを整備し、「海上中枢+海底井戸ネットワーク」から成る、円筒型FPSOによるフルオフショア型の高効率開発技術体系を新たに構築する。
円筒型FPSOは、深海の石油・ガス開発に適した新型の高性能海洋石油・ガス設備だ。開平プロジェクトのFPSOは、船体重量と主甲板・プロセス甲板の外径がいずれも世界最大で、満載時の排水量は17万トンを超える。最大貯油量は12万2000立方メートルで世界第2位となる。完成後は、アジアで最大の規模と重量を持ち、石油・ガスの処理・貯蔵能力が最も高い円筒型の「海上石油・ガス工場」となる。
中国海油深セン公司の開平油田開発プロジェクト副総経理である王火平(Wang Huoping)氏は、開平プロジェクトの海域は深海、新規区域、深層という開発上の特徴を持ち、地質や油層条件が複雑だと説明した。そのため開発では、「開発しながら把握し、把握しながら調整する」という動的な戦略が採られており、設備の適応性、信頼性、安全性に極めて高い水準が求められているという。
中国海油研究総院工程研究設計院の李達(Li Da)院長は、「開平プロジェクトのFPSOは、30年間ドック入りせずに海上作業を続けるという高難度設計を採用している。中国海油は、大型円筒型浮体の運動制御と、複雑なパイプ・ケーブルの連成応答抑制という二つの重要分野で科学的原理の突破に成功し、4件の独自技術を新たに生み出し、さらに10件以上の重要技術を高度化した。これにより、台風が多く海況の厳しい深海環境にも効果的に対応できる」と述べた。(c)東方新報/AFPBB News