ハメネイ師殺害後のイラン 「軍事政権化」か「体制維持」か 不透明な指導部の行方
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■イラン革命防衛隊の時代か?
ラズー氏は「代替案はパスダラン、つまりイラン革命防衛隊による掌握だ」と話す。
指揮官のモハンマド・パクプール氏は2月28日の攻撃で殺害されたものの、IRGCは非常に組織化された部隊であり、イラン社会、政治、経済において大きな影響力を持ち続けている。
これについてネンチーニ氏は「実際には、革命防衛隊に有利な権力の再均衡はすでに近年進行している」と指摘。
「IRGCの指導の下で行われる、より軍事化された体制への移行については可能性がある。現在のシーア派宗教の枠組みを持たない、より通常の軍事体制だ。ただし、宗教的な外観を完全に排除することは想像しにくい」とも付け加えた。
■「正規軍」
英国のシンクタンク国際戦略研究所による「ミリタリーバランス2026」によれば、イラン軍の兵力は35万人だ。この正規軍についてネンチーニ氏は「現在は政治的な影響力を持っていないが、革命防衛隊とは異なる政治的な方向性を選択すれば、将来的にはその役割を果たす可能性がある」と指摘した。
こうした意見にラズー氏も、イラン軍が「鍵の一つを握っている可能性があり、その立場は国民、指導部、革命防衛隊に対して重要になる」と述べた。
ただ「その意図を示す兆候はない。現時点では国を防衛し、損害を最小限に抑えることに忙殺されている」とも付け加えた。