ボトルのふたで「中南米版モナリザ」 エルサルバドルに巨大壁画
このニュースをシェア
【2月22日 AFP】中米エルサルバドルの首都郊外でこのほど、大量のボトルのふたで作られた中南米版モナリザの大きな壁画が登場した。作品は労働者層が暮らす地域の質素な集合住宅の外壁を彩っている。
作品を手掛けたのは、ベネズエラ人アーティストのオスカル・オリバレスさん。作品の大きさは高さ13メートルを誇り、ルネサンスの巨匠レオナルド・ダビンチやフランスの画家ポール・シニャックの点描画からインスピレーションを得たとされる。
オリバレスさんは「ラテンアメリカ版のモナリザを描きたかった」とAFPに語った。
この壁画が制作されたのは、首都サルバドルの郊外。かつて暴力的なギャングが支配していた地域だが、エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領の物議を醸す対策により、治安状況は改善した。
「モナリザは普通の女性であり、イタリア・ルネサンスの象徴だ」とオリバレスさん。「エルサルバドルでも今、私たちは新しいルネサンスを迎えている」と続けた。
使用済みの容器のふた10万個以上を使った作品は完成までに3週間を要した。ふたは、地元住民が数か月かけて集めて洗浄し、種類ごとに分けた。
仏ルーブル美術館の本物のモナリザで描かれているイタリアの田園風景の落ち着いた色調の代わりに、オリバレスさんは明るい家々の描写、鮮やかな青い山、そしてカラフルなブロック柄の空を背景に選んだ。
モナリザといえば、その鋭い視線と捉えどころのない微笑みが特徴だ。制作された壁画でも、赤、オレンジ、黄色のキャップを用いて表現された日焼けした顔でそうした特徴が描かれている。アクセサリー、髪型、カラフルなドレスは、現代のラテン系女性の魅力を感じさせる。
これまでにも、ベネズエラ、メキシコ、サウジアラビア、フランス、イタリアで同様の壁画を制作し、20以上の壁画で200万個以上のペットボトルのふたを活用してきた。
オリバレスさんは、自身の作品が観る人々に「プラスチックごみに対する新たな視点」を与えることを望んでいる。(c)AFP