石炭からガス・電気に転換 生活苦で暖房使えない中国農村部
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■現状指摘する記事は削除
年が明けて間もなく、中国のSNSでは、河北省の村民が高価な暖房を使えずに布団の下に重ね着しているという書き込みが散見された。
中国共産党系紙「農民日報」は、河北省の農村部では天然ガスが1立方メートルあたり最大3.4元であるのに対し、北京の農村部では2.6元であると報じた。記事は、国営中国中央テレビ(CCTV)の論評欄で再掲され、村民たちは、この大きな価格差を不公平に感じているとAFPに語った。
しかしその後、農民日報の元の記事はすぐに削除され、再掲されたCCTVの論評欄の記事も数日後にはアクセスできなくなった。
財務省は2021年、河北省全体でクリーン暖房のために合計132億元(約3000億円)の資金が拠出されたとしている。
同省の書簡によると、新しい暖房システムへの入れ替えとガス料金を支援するための補助金は3年続いたが、今後は継続しない。
この動きは、ロシアのウクライナ戦争によって国際的なガス価格が上昇した時期と重なった。昨年、中国当局は全国的なガス消費の成長が鈍化したと報告した。
しかし、省レベルの汚染対策に対する財政支援拡充を求める地方からの提案に応じ、財務省は農村部向けの追加補助として特別資金を手当てする考えを明らかにした。ただ、実施時期や方法などの詳細は明らかにしなかった。
徐水区の地元政府は2017年、一部世帯がガス補助金300元を受け取れると発表していた。しかし、村民のジャン・イェンジュンさん(55)は、この額では焼け石に水だと話した。
10月以降、すでに5000元(約11万円)以上を暖房費に費やしていると言い、「300元や200元をくれるなら、補助金を全くくれないのと同じだ」と厳しい口調で話した。(c)AFP/Mary YANG