■アマゾン対ウォルマート

eコマース大手の米アマゾン・ドットコムとウォルマートも、テレビの未来を形作るために競争を繰り広げている。ただし、競争が見られるのはハードウェアの販売台数ではなく、広告とeコマースでの分野だ。

ウォルマートは2024年末、テレビメーカー「VIZIO(ビジオ)」を23億ドルで買収した。これは、アマゾンが自社の「Fire」シリーズのスマートテレビや端末で、主に動画配信サービス「プライム・ビデオ」を通じた広告を活用し、物販の売り上げを伸ばしていることへの戦略的な対抗措置だ。

オムディアのホーナー氏は、「アマゾンは、アマゾンが販売する商品についての広告をテレビに表示させた。今度はウォルマートが、ウォルマートが販売する商品についての広告を表示させることになる」と説明した。

ウォルマートについては今後、自社ブランド「Onn」のテレビを毎月100万台以上販売し、ビジオと共に取得したオペレーティングシステムを活用して視聴者への広告配信事業を展開すると考えられている。

広告販売の利益率は、製品としてのテレビを販売する際の利益率をはるかに上回るのだ。

ホーナー氏は「テレビはもはや、ハード販売から利益を得るためのものではない」とし、「テレビはリビングルームに置かれる広告配信デバイスであり、eコマースの売上を増やすためのツールだ」と述べた。(c)AFP/Glenn CHAPMAN