「エプスタイン島」の写真・動画公開 資料開示圧力が強まるか
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【12月4日 AFP】米民主党議員は3日、性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告が、未成年の少女たちに権力者との性行為を強要したとされる島の豪華な邸宅を写した写真と動画を公開した。
エプスタイン元被告が所有していたカリブ海の島にある邸宅は、この複雑なスキャンダルの解明に新たな情報をもたらすものではないとみられる。
しかし、こうした公表により、数年にわたる調査で収集された資料一式の開示を求められているトランプ政権に、いっそうの圧力がかかる可能性がある。
公開された計14本の短い動画と写真には、米領バージン諸島リトル・セント・ジェームズ島にあるエプスタイン元被告の邸宅が映っている。写真では、豪華な建物や海岸まで続く庭園、大きな屋外プールなどが確認できる。
ある部屋の黒板には「欺瞞」「権力」「真実」「政治」などの言葉が書かれていた。他にも文字が書き込まれているようだが、民主党側が編集しており判読できない。
ドナルド・トランプ米大統領は、司法省が保有するエプスタイン事件の関連資料の公開を数か月にわたり阻止しようとしてきた。しかし11月19日、与野党双方からの圧力を受け、資料の公開を義務付ける法案に署名した。
ただ、当局が進行中の捜査を理由に非公開とする可能性も高く、膨大なファイルのうちどれだけが公開されるかは現時点で不透明だ。(c)AFP