【12月1日 AFP】ナイジェリアでは30日までに、武装集団が合計26人を拉致する事件が発生した。同国では大規模な連れ去り事件が多発している。

中部コギ州の広報担当によると、30日に武装集団が州内エジバにあるキリスト教会を襲撃し、牧師1人と信者11人が拉致された。

さらに北東部ソコト州のチャチョ村では、29日から30日にかけての夜間に、花嫁と10人の付添人女性を含む計14人が拉致されている。

ここ最近、ナイジェリアでは数百人が身代金目的で拉致されており、ジハード主義(聖戦)組織や「盗賊団(バンディッツ)」と呼ばれる犯罪集団への対応に苦慮している。一連の誘拐事件を受け、ボラ・ティヌブ大統領は11月26日に国家緊急事態を宣言した。

コギ州の広報は、協会襲撃を「盗賊団」の仕業と非難し、孤立した礼拝所では「状況が改善するまで犯罪多発地域での礼拝を再考すべきだ」と呼び掛けた。

一方、チャチョ村の住民はAFPに対し、赤ん坊とその母親を含めた女性ら14人が拉致されたと話した。

この住民によれば、村は10月にも「盗賊団」の襲撃を受け、13人が拉致されているという。(c)AFP