台風26号直撃、フィリピンで2人死亡 約140万人が避難
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【11月10日 AFP】台風26号(アジア名:フォンウォン)は10日朝、フィリピンを離れて勢力を弱めながら南シナ海に抜けた。同国では暴風雨により少なくとも2人が死亡し、約140万人が避難を余儀なくされた。
フィリピン全土を覆うほどの規模の26号は、9日夜に「スーパー台風」としてフィリピンの東海岸に上陸し、南部では木々をなぎ倒し浸水被害をもたらした。
救助隊員によると、台風が上陸したオーロラ州では10日朝、「多くの家屋が損壊し、主要道路の一部は土砂崩れで通行不能」になっているという。同州ディンガランの町長はフェイスブック・ライブで、沿岸部の多くの家屋や船が大波で破壊されたと述べた。
9日には、先日の台風25号(アジア名:カルマエギ)で被害が出ていたサマール州カトバロガンで最初の死者が確認された。救助隊員によれば、避難途中だった64歳の女性が倒木やがれきの下から発見された。この隊員は「風が非常に強く、雨も激しかった。ご家族によると、何かを忘れて家に戻ったのかもしれない」と話している。
また、カタンドゥアネス島では、鉄砲水による溺死者も確認されている。
首都マニラを含むルソン島各地では10日、学校や政府機関の閉鎖を命じられたが、予想された大雨は降らなかった。
気象当局によると、台風は今後勢力を弱めながら台湾方面へ向かうと見られている。(c)AFP