【11月9日 AFP】台風26号(アジア名:フォンウォン)の上陸が9日深夜に予想されるフィリピンでは、約90万人が避難した。同国では先日の台風25号(アジア名:カルマエギ)による被害で、220人以上の犠牲者が出ている。

国家気象局によると、スーパー台風の26号は現地9日午前11時現在(日本時間同日正午)、中心付近の最大風速が秒速約51メートル、最大瞬間風速は秒速約64メートルに達している。

26号はフィリピン全土を覆うほどの広い暴風域を伴い、強風と豪雨が予想されている。

ルソン島は全域で10日の学校や政府機関の閉鎖が命じられており、首都マニラを含む地域では約300の航空便が欠航となっている。

国家気象局が「直撃」を受ける可能性があるとしたカタンドゥアネス島では、9日早朝から雨風が激しくなり、高潮による波が海岸沿いの道路を越え、各地で洪水が発生している。

国家災害対策本部の副局長によると、全国で91万人以上が避難したという。

一方、政府の最新発表によると、25号の被害による死亡者は224人となり、依然として109人が行方不明となっている。26号の接近に伴い、不明者の捜索は一時中断されている。(c)AFP