フィリピン、台風25号の死者数は204人に 26号接近で救助は一時中断
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【11月8日 AFP】フィリピン政府の統計によると、台風25号(アジア名:カルマエギ)の被害による死者数は少なくとも204人に達し、行方不明者数は109人となった。同国には台風26号(アジア名:フォンウォン)が接近しており、8日の救助活動は一時中断となって予防的な避難が始まった。
気象学者によると、台風26号は上陸を前に「スーパー台風」になると予測されており、半径が「ほぼ全国を覆う」ほど巨大だという。強風に加えて大雨も予想され、広範囲での洪水を引き起こす可能性がある。
8日午前11時(日本時間同日正午)現在、台風26号はルソン島に向かって西進しており、風速は秒速約39メートル、最大瞬間風速は秒速約47メートルに達している。
沿岸部のアウロラ州には、9日夜から10日朝にかけて上陸すると見られている。
一方、セブ州では今週、25号の影響で前例のない規模の洪水が町や都市を襲い、車両、川沿いのバラック、巨大な輸送コンテナまでもが流された。
8日に救助当局が発表したところによると、26号の接近を受けて、25号による死者の70%が出た同州での捜索救助活動が一時中断となった。
担当者は、まだ立ち入れない地域や通行できない場所があるため、行方不明者数は増えると予想していると述べた。(c)AFP