【11月4日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領がナイジェリアで多数のキリスト教徒が殺害されているとして、同国政府が対応しなければ「テロリスト」を攻撃すると軍事介入をちらつかせたことに対し、ナイジェリア国民は3日、信仰する宗教を問わず反発した。

アフリカ最大の人口を抱えるナイジェリアは、イスラム教徒が多数派を占める北部と、キリスト教徒が多数派を占める南部におおむね分けられる。紛争は頻発しているが、専門家によると、イスラム教徒もキリスト教徒も区別なく殺害されている。

だがここ数か月、ナイジェリアでキリスト教徒が「迫害」されているという主張が、欧米の右派の間で広まっている。

キリスト教徒でコミュニティリーダーでもあるダンジュマ・ディクソン・アウタ氏(56)はAFPに「確かにキリスト教徒は殺害されている。だが、イスラム教徒も殺害されているという事実を否定することはできない」と語った。

トランプ氏は先週末、ソーシャルメディアで国防総省にナイジェリアの「テロリスト」攻撃計画の策定を要請したと述べた。

大統領専用機エアフォースワン機内で、AFP記者からナイジェリアへの地上部隊派遣や空爆の可能性について問われると、トランプ氏は「あり得る。選択肢はたくさんある。多くの可能性を想定している」と答えた。

トランプ氏は2日、「彼らはキリスト教徒を殺害している。しかも非常に多数を殺害している」「そんなことはわれわれが許さない」と述べた。

これに対しナイジェリアのボラ・ティヌブ大統領は、宗教的寛容は「われわれの集団的アイデンティティーの中核を成す信条だ」と反論した。