トランプ氏のナイジェリア攻撃警告に反発「イスラム教徒も殺害されている」
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■民族紛争
アウタ氏は、キリスト教徒とイスラム教徒が長きにわたり共存してきた中東部プラトー州出身だ。
同州では、2001年と2008年に州都ジョスで宗教間の起きるなど、暴力事件が多発している。
プラトー州を含む「ミドル・ベルト」地帯では近年、減少する資源と豊かな土地をめぐり、キリスト教徒を中心とする農民と、イスラム教徒フラニ族の遊牧民との間で衝突が起き、死者も出ている。
この衝突では、農民側に多数の死者が出たり、村ごと滅ぼされたりすることもある。
フラニ族やその牛に対する報復攻撃も行われ、人や牛が殺されているが、規模が小さいためか国内外のメディアで大きく取り上げられることはほとんどない。
表面上は民族紛争や宗教紛争のように見えるが、専門家によると、根本的な原因は地方部における土地管理と警察の不備にあるという。
プラトー州では、激化する暴力に憤慨した人々が「ジェノサイド(集団殺害)」といった言葉を投げかけているが、その多くは宗教的な意味合いではなく、民族的な意味合いで使われている。
一方、南東部の分離独立派、ビアフラ共和国亡命政府は「キリスト教徒に対するジェノサイド」が行われていると主張している。
米国の外国によるロビー活動規則の一環として開示された文書によると、ビアフラ共和国亡命政府を代表するモラン・グローバル・ストラテジーズは3月、米連邦議会に対し、ナイジェリアにおける「キリスト教徒に対する迫害」について警告する書簡を送付した。
ビアフラ共和国は、1967年にナイジェリアから独立を宣言し、1970年まで内戦を戦ったが降伏し、解体された。