■トランプ氏に共鳴するナイジェリア国民も

ナイジェリア北東部では、15年以上にわたり、「ジハード(聖戦)」遂行を主張するイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」による襲撃に見舞われ、4万人以上が死亡、200万人が家を追われた。

北西部では、「盗賊団(バンディッツ)」と呼ばれるギャングが跋扈(ばっこ)し、村々を襲撃しては住民を殺害したり拉致したりしている。

北部の住民の大部分はイスラム教徒なので、イスラム過激派やバンディッツによる被害者の大部分もイスラム教徒だ。

ボコ・ハラム紛争の中心地ボルノ州の漁業組合を率いるイスラム教徒のアブバカル・ガマンディ氏は、「キリスト教徒に対するジェノサイドというナラティブを売り込んだ者たちでさえ、それが真実ではないことを知っている」と述べた。

オックスフォード・エコノミクスの政治アナリスト、ジャービン・ナイドゥー氏は、「テロの脅威は現実のもの」だが、米政府の過剰なレトリックは、トランプ氏の不法移民取り締まりの一環として米国から追放されたナイジェリア国籍以外の人々の受け入れ要求をナイジェリア政府が拒否したことと関連している可能性があると述べた。

ナイジェリアでは、トランプ氏のレトリックは強硬な外交戦略の一環だと指摘する人々がいる一方で、一部の国民はトランプ氏に共鳴している。

ナイジェリア北部キリスト教協会会長を務めるジョセフ・ハヤブ牧師は、「農民と遊牧民の間の暴力」というレッテル貼りを拒否し、トランプ氏の発言を「警鐘」と呼んだ。

「トランプ氏がナイジェリアと戦うために来ると話を歪曲(わいきょく)する人もいるが、それは違う。彼はテロリストに対処するために来るのだ」と語った。(c)AFP