■「順番待ち」

ライアン氏は、生成AIに対する芸術コミュニティの懸念を理解していると言い、そして自身の会社がアーティストが求める「3つのC」(同意〈Consent〉、クレジット〈Credit〉、報酬〈Compensation〉)に基づいていることを強調した。

「多くの人は、私たちが手掛けているものを理解する前に、絵を描くロボットを見て『なんてことだ、これは最悪だ』と考える」とAFPに語った。

しかしライアン氏は、アクリル・ロボティクスでは、特に一流のギャラリーでの取り扱いがないアーティストの収入を増やすことに焦点を当てていると説明し、「毎月末にあなたの銀行口座にお金を振り込むだけです」と言うと、アーティストからは「より温かい反応が返ってくる」と話した。

アーティストにアプローチする際には、すでに完成した作品の資料を参考用に送るよう提案することもあるという。

レプリカの価格は数百ドルから千ドル程度で変動し、収益分配も変動する。価値が限られる作品の写真をアップロードするだけの新進アーティストは、販売価格の5%を得るかもしれないが、購入希望者の多い著名なアーティストの場合、その数字は50%に上昇する可能性がある。

現在、約500人のアーティストが順番待ちの状態だとライアン氏は述べた。

しかし、ペンシルベニア大学のマイケル・カーン教授(コンピュータ情報科学)は、この技術によって最終的に作品の価値が下がる可能性も考えられると話した。

アマゾンの奨学金プログラムの一環として、技術的な課題に取り組む学者を支援しているカーン氏は、「多くの人が(アートで)まともな生活を送れるようにする」取り組みの意義は理解しているという。ただ、「希少だったものが、容易に手にできるようになると、その価値に対する人々の認識は変わることになる」と注意を促した。(c)AFP/Daphne LEMELIN with Julie JAMMOT in San Francisco