【9月16日 AFP】米上院は15日、米連邦準備制度理事会(FRB)の理事にドナルド・トランプ米大統領が指名したスティーブン・ミラン氏を充てる人事を承認した。FRBによる金融政策決定会合開催直前の承認となった。

FRBをめぐっては同日、トランプ氏が解任を求めたリサ・クック理事について、米連邦控訴裁判所が一審判決を支持し、解任の効力を一時的に差し止める判断を下している。

共和党が多数派を占める上院は、ホワイトハウスの米大統領経済諮問委員会(CEA)議長を務めるミラン氏をFRB理事に充てる人事を48対47で承認。16日から2日間の日程で開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)に加わることとなった。会合にはクック氏も出席する予定だ。

ミラン氏をめぐる人事の迅速な承認とクック氏の訴訟は、トランプ氏のFRBに対する金利引き下げへ圧力が強まる中で起こった。こうした動きをめぐっては、連邦準備制度の政治からの独立が脅かされるとの懸念が浮上している。(c)AFP