【5月16日 AFP】テニス、イタリア国際は15日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのヤニック・シナー(イタリア)は6-0、6-1で第6シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を圧倒して順当にベスト4入りを果たし、復活を誇示した。

ドーピング違反による3か月の出場停止処分から復帰した世界1位のシナーは、今月マドリード・オープンを制して好調を維持しているルードとのこの日の一戦が、今大会では最も厳しい試練になると見られていたが、容赦ないプレーを披露してわずか1時間あまりで勝利を収めた。

試合後には、「きょうはコートで素晴らしい気分だった。みんなもそれが分かったと思う」と話し、「きょうの手応えは、自分にとってすごくポジティブな兆しだ。 サーブもリターンも良かったし、コートでの動きも最高だったので、とても満足している」と振り返った。

この日行われた最初の試合では、第11シードのトミー・ポール(米国)が、第30シードのホベルト・ホルカシュ(ポーランド)に7-6(7-4)、6-3で勝利。16日に行われる準決勝でポールは、シナーが好調ぶりを発揮した場合、どうすれば止められるか頭を働かせることになるとみられる。

テニスファンが決勝でビッグマッチが見られることを熱望している中、もう一つの準決勝では、四大大会(グランドスラム)の全仏オープンに向けてシナーの最大のライバルとなる第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が、第8シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)と対戦する。(c)AFP/Terry DALEY