中国SNSユーザー、対米貿易戦争への怒りをミームで発散
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【4月19日 AFP】中国政府が経済力と政治力を駆使してドナルド・トランプ米大統領の貿易戦争に「最後まで」立ち向かう意向を示している一方で、オンラインでは中国のソーシャルメディアの戦士たちがユーモラスなキャンペーンで反撃している。
トランプ氏の関税攻勢は、米中の激しい報復関税の応酬につながった。両国の対立により、世界的な景気後退への懸念があおられ、市場は急落した。
トランプ氏は関税政策について、長年にわたり他国に「搾取」されてきたことへの対応であり、製造業を米国に呼び戻し、企業に米国人労働者を雇わせるためのものだと説明している。
だが、中国のSNSユーザーは、米国人が購入している靴やスマートフォンなど、多くの商品が中国の安価な労働力を利用して製造されていることを強調するミームを人工知能(AI)の力を借りて作成。
ソーシャルメディアには上から目線の投稿やジョークがあふれ、挑発的な投稿が検索ランキングの上位に入っている。
ある動画では、中国人ユーザー(37)が、自宅にある物の中に米国製が一切含まれていないことを両手を広げて強調している。
このユーザーが投稿した米国批判の動画は、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で数千万回再生された。ティックトックは公式には中国国内で利用できないことになっているが、仮想プライベートネットワーク(VPN)を経由すれば見ることができる。
中国東北部・遼寧省を拠点とするこのユーザーは動画の一つで、「ドナルド・トランプが貿易戦争を始めた。MAGA(米国を再び偉大に)なんてクソくらえだ」と訴えている。