ベーンハッカー氏死去 82歳 元レアル指揮官
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【4月11日 AFP】サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリードは10日、元監督のレオ・ベーンハッカー氏が82歳で死去したと発表した。
オランダ出身のベーンハッカー氏は、1986〜89年と92年にレアルを指揮し、86-87シーズンからリーグ3連覇を達成するなどクラブに計6個のタイトルをもたらした。
当時のレアルは「キンタ・デル・ブイトレ」の愛称で呼ばれたアカデミー出身の5人、エミリオ・ブトラゲーニョ、マノロ・サンチス、ラファエル・マルティン・バスケス、ミチェル、ミゲル・パルデサが活躍した。
選手としてのプロキャリアはなかったベーンハッカー氏だが、1960年代に監督業を始めて約50年後に引退するまで、母国のアヤックスやフェイエノールトを含む欧州クラブや、オランダ、サウジアラビア、トリニダード・トバゴ、ポーランドの代表チームを率いた。
アヤックスでは、当時のテクニカルアドバイザーだったヨハン・クライフ氏との記憶に残るエピソードがある。
クライフ氏は1980年のFCトウェンテ・エンスヘーデ戦でFWツェンラ・リンを交代させるよう指示したが、ベーンハッカー氏は拒否。結局、同選手が2得点を挙げ、アヤックスは1-3から5-3の逆転勝利を収めた。
後にアヤックスではテクニカルディレクターも務め、スウェーデンのズラタン・イブラヒモビッチらを獲得した。(c)AFP