【5月1日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグエリートは30日、準決勝が行われ、川崎フロンターレはクリスティアーノ・ロナウドを擁するアル・ナスル(サウジアラビア)を3-2で下し、決勝進出を果たした。

準々決勝でアル・サード(カタール)を延長の末に下して勝ち上がった川崎は、大金を投じて7人の外国籍選手をスタメン起用したアル・ナスルとは対照的に、先発には外国人選手を一人起用したのみだった。

その川崎は10分、モハメド・シマカンのクリアボールをペナルティーエリア端にいた伊藤達哉がボレーでゴール上隅に突き刺し、驚きの先制点を奪った。

それでもアル・ナスルは28分、左サイドからカットインしたサディオ・マネの放ったシュートが、ゲームキャプテンの丸山祐市に当たって軌道が変わり同点に追いついた。さらに、その後はロナウドがオーバーヘッドシュートを試みると、直後にはヘディングが枠をたたいた。

しかし川崎は41分、ルーズボールを拾って薄くなった相手守備を突いた伊藤がシュートを放つと、GKに防がれたこぼれ球を大関友翔が押し込み勝ち越しに成功。後半に入り追加点の奪えなかった川崎だったが、76分にはエリソンの突破からクロスを受けた家長昭博が3点目を手にした。

87分にアイマン・ヤハヤのゴールで希望をつないだアル・ナスルは、直後にジョン・デュランが絶好のチャンスを逸すると、アディショナルタイムにはロナウドのシュートをGK山口瑠伊に2連続でストップされた。

クラブ史上初の大会準決勝を勝ち上がった川崎は、決勝でアル・アハリ(サウジアラビア)と対戦する。日本勢の決勝進出は、これで通算5クラブ目となっている。(c)AFP