新記録!中国で26メガワット級洋上風力発電ユニットがラインオフ
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【10月24日 CGTN Japanese】中国東方電気集団が開発し、完全に独自の知的財産権を有する26メガワット級洋上風力発電ユニットがこのほど、中国南東部福建省福州市の福建三峡洋上風力発電国際産業パークでラインオフしました。
今回ラインオフした26メガワット級洋上風力発電ユニットのホイールハブの高さは63階建ての住宅ビルの高さに相当する185メートルで、ブレードの直径は310メートルを超え、受風面積は標準サッカー場10.5面に相当する7万7000平方メートル超となります。ユニット全体は3万点以上の部品から構成されています。
このユニットは第3世代の全統合セミダイレクトドライブ方式を採用し、シャフトシステム、ギアボックスと発電機が高度に統合され、高耐荷重、高信頼性などの特徴を備えています。中でも発電機は、既に発電と電力供給を始めている18メガワット洋上セミダイレクトドライブ方式風力発電機に比べ、トルクは67%増加し、風力発電機の振動値は36.8%低下し、温度上昇は5.9%低下しました。
同ユニットは毎秒8メートル以上の中強風の海域に合わせて設計されており、年間平均風速が毎秒10メートルの場合、1台のユニットで毎年1億キロワット時のクリーン電力を出力でき、一般家庭5万5000世帯の1年分の生活用電力を提供することができ、標準炭3万トン以上を節約し、二酸化炭素排出量8万トン以上を削減することができます。
中国の大部分の海域は平均風速が強く、塩を含んだ霧による腐食が激しく、強い台風に襲われるなどの特徴があり、今回ラインオフした風力発電ユニットはこれらに対応するため、霧による腐食防止対策を採用した完全密閉構造で、二重の台風防護技術が取り入れられ、損傷しやすいブレードなどの部品は補強構造になっているだけでなく、ユニットに搭載されたインテリジェントシステムは、風の事情に応じてファンホイールの向きを自動的に調整し、強風の影響を減らすことができます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News